人生をかけるほどに好きなこと
2018年2月13日。病院同行を初めてしたこの日は、大切な日です。 「癌が見つかって癌の臓器を全部切除する治療が必要と言われた。 臓器は残しておきたい。医師の説明に納得ができないところもあるけれど何を聞けばいいかわからない。 代替医療も併用したい。医師とどうやって話を進めていけばよいのかわからない。」 悩みをお聞きして閃きました。私が診察に同席すればいい、と。スケジュールを調整し合って、決まった大学病院の診察日。 医師はこれからの2週間の中で受けるべきだと、多数の検査計画を立てていました。「CT検査のような被爆する検査は受けたくない。」と、あきこさんから聞いていたので医師に質問しました。 「なぜ、そんなに検査予約を急ぐのですか」「癌患者さんを救いたいからです。癌の人は急がないといけません。」 『あきこさんを救いたい思いは純粋に同じなんだ。』と思いました。 医師の方針とあきこさんの希望の着地点を見つけるために食い下がって交渉をしました。 医師もあきこさんの希望を考慮してくれて、どうしても必要な検査を1つ予約することになりました。 医師の説明で、あきこさんの癌の特徴が進行が物凄く早いタイプのものだと分かりました。 それをホメオパシーの視点の置き換えて分析し、ホメオパシーのレメディを選びました。 ホメオパシーを始めても癌の勢いは弱まることがなくて癌が魔物のようにみえて困惑しました。 ホメオパシーを始めて半年経った時に「ホメオパシーは止めて病院の治療を受けよう思っているんです。」と相談があり、彼女は病院での癌治療に切り替えました。 その後、抗癌剤の副作用が出て、苦しくて、ご飯が食べられなくなってぐったりしていると共通の友人から聞きました。 吐き気を楽にできるサポート方法を持っていたけれどホメオパシーから離れたあきこさんにとっては、ただのお節介になってしまうかもしれない。と考えたので、伝えたい気持ちをぐっと我慢しました。 ホメオパシーを選んでくれたのに私が提供できるホメオパシーでは歯がたたなかったと自分に無力さを感じていました。 あきこさんの苦しさとリンクするかのように、私もしんどかったのです。でもあきこさんに迫る抗癌剤の苦しみや刻々と迫ってくる死への恐怖に比べるとたいしたことがないと思っていたので、ホメオパス仲間にも打ち明けられませんでした。 苦しかった陰の気持ちは、癌で苦しんでいる人達に手助けとなる知識や技術を見つけられるようにアンテナを張り巡らせ、情報をキャッチしてくことで紛らわせていました。 貪欲に情報を集めていっても私の枯渇している気持ちがある限り、私自身が満たされることはありませんでした。 それでもあきらめないで進み続けていっているといくつもの出会いの中で助けてもらう経験していくなかで癌に対する考えや思いを高めていき、うまく受け入られるようになりました。 あきこさんの尊い命にこの世では会うことができなくなりました。あきこさんが届けてくれているものがやっとわかってきたように感じています。 あきこさんと初めてあった日は、2月13日。その翌日に、癌を患っていた母が息をひきとりました。 私は周りの人にやすらぎを届けたい、そして私もやすらぎたいと思っています。なにかが繋がっていっていると思っています。