おばあちゃんは、森の中で死ぬの?
今日は、義理の母についてのお話です。
実は数日前に呼吸が止まりましたが、自力で持ちなおしました。
「一両日中が山場かもしれない」と主治医の先生からお話がありました。
この記事の目次
要介護5
義母は要介護5と認定された7年前から、特別養護老人ホームに入所しています。
いわゆる寝たきり状態といわれるもので、すべての日常の生活全般に全面的な助けが必要と認められ、その理解力にも全般的な低下が認知され、意思の疎通が完全に困難であると判断された者。
介護の相談HPより
主治医は、ホームでの看取りを理解してくれている医師
主治医はホームの近くで開業している内科医で、ホームの施設医でもあります。
体に負担にならない医療を選択してくださるので、とてもありがたいです。
数年前に、病気で一時、意識が無くなりることがありました。
その時に、義父、主人、義姉が
「最後はどのようにしてむかえたいか」について話し合いをしました。
家族の希望は「延命のための医療行為は一切、希望しません」
そして、三森家の考えを主治医にご相談しました。
家族の希望は「延命のための医療行為は一切、希望しません」
高齢者の命を長らえるための医療行為は、どんなものがあるかご存知ですか?
- 急変したら救急車を呼ぶ ← 搬送先は病院なので、医療の検査や処置を受けます
- 調子が悪くなったら、念の為に点滴をする ← 「血管確保」とも言います
- 食事が食べられなくなったら、お腹に穴を開けて管を胃に通し栄養を入れる ← 胃瘻(いろう)
- 水が飲めなくなったら、点滴をして水分を補給する ← 口から飲めないので、血に直接水分を入れる
- おしっこが出なくなったら、膀胱に管を入れて尿を自動的に出す ← 尿は体の老廃物を出すので、尿が出ずに体中に毒が回るのを防ぐ
- 呼吸が止まりそうになったら、人工呼吸器をつける ← 呼吸停止=死なので、医療の敗北となることを阻止します
しかし私達は医療行為を望まず、「自然死」を希望しているので義母への対応はこのようになります。
- 急変しても、救急車は呼ばない。主治医に報告して相談する。
- 食べられなくなったら、食べない
- 水が飲めなくなったら、無理に飲まない
- 呼吸ができなくなったら、看取る(みとる)
この選択を主治医は、受け入れてくださいました。
「おばあちゃんは、自然に亡くなっていくんだよ」
先週末に義母の容態が急変し、すぐに家族が駆けつけました。
義母の寝ているベットの横でみんなで見守りながら、一日過ごしました。
その時の主人とこどもの会話が印象的でしたので、ご紹介します。
主人「おばあちゃんは、自然に亡くなっていくんだよ。」
こども「森の中で死ぬの?」
主人「大自然の自然じゃないよ。」
主人「おばあちゃんは点滴や胃瘻をしないで、
食べられなくなったら無理に食べずに、
水が飲めなくなったら無理に飲まずに
自然の流れに身をまかせる。
自然に返っていくんだよ。」
こども「ふうん。」
我が家では、「自然死」を希望しています
言葉での「自然死」への理解は大人でも難しいと思いますし、こどもなら尚更です。
こども達には、日常の繰り返しを通して徐々に分かってもらえればいいと思っています。
そのために、主人と私が死や病気のことを話したり、祖父母に行う介護をそのまま見せています。
3ヶ月前には、私の母の最後に息を引き取る瞬間を一緒に過ごしました。
最後の時を迎える母は、
病院ではなく、施設の布団の上で、
点滴や心電図は付けずに、
家族4人が手を握って見守るなかで
最後の息だったと分からないほどに穏やかな呼吸で旅立っていきました。
「命」の意味を理解する
このような体験を積み重ねながらこども達は
「命」「最後」「死」について、
なんとなくでも理解していくのだろうと思っています。
そして、私もホメオパスとして「命」。
その奥深さを自分でも深く理解していきたいと思っています。
これらの体験を通して学んだことを
病気で悩んでいたり、
生きづらくて真っ暗闇の中にいるような気持ちになっている方達に、
三森弥生のホメオパシーを通してお伝えしていくことが私の夢です。
私に「命の意味」を伝えてくれる義母には、とても感謝しています。
「お義母さん、ありがとう。いつまでも生きていてね。」
三森弥生のホメオパシー健康相談会
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