お母さん急変した時には、どうしましょうか?

高齢の母がだんだんと弱ってきています。

1月末までは「末期癌なのかしら?」と思うほどに気力があって、週に1回、デイケアに通っていたんですよ。

年末から体力が落ちてきていたので通って大丈夫なのか?

と周りでは心配しましたが、「行きたい」気持ちが母にはありました。

主治医やスタッフさんが母の「行きたい」気持ちを優先してくれて、手厚いサポートをしてくれたお陰で通所できていました。

 

デイケアに通えなくなる

母はデイケア施設の送迎車の助手席が好きで、バンの高い座席にも自分で乗りこみ、15分のドライブを楽しんでいました。

施設では簡単な筋トレをしたり、折り紙を折ったり、マッサージをしてもらったりしていました。

ところが体力がガクンと落ちたタイミングで、大好きなデイケアに行かないと意志表示がありました。

デイケアのお迎えで顔なじみの職員さんが手を差し出しました時に、母は手を後ろに引っ込めてしまったのです。

今までは、喜んで手を伸ばしていたのに、、、

 

このように、日ごとに体力も意欲も落ちてきているので、母のケアをしてくれている人達が集まって話し合いました。

 

お母さん急変した時には、どうしましょうか?

母のお世話を1年以上担当してきてくれている訪問看護師さん、ケアマネジャーさん、介護士さんと私で話し合いをしました。

 

数週間前には、吐くことによる脱水を予防するために主治医からは点滴を勧められました。

しかし、私は点滴の治療を選択しませんでした。

みなさんが私の意向を理解してくれ、こころよく受け入れてくれました。

対応としては、1時間毎、体調によっては30分毎に、母の様子を観察し水分を飲ませてくれています。

 

これまでの積み重ねで、私の第一選択が自然療法のホメオパシーだと受入れてくれて、協力もしてくれることに感謝の気持ちでいっぱいです。

 

それでも、緊急時の対応は大事なことなので、話し合いで意思を確認しあいました。

 

通常では、

様子がおかしい→

→介護士さんが訪問看護師さんに電話連絡(24時間対応)

→状況に応じて看護師さんか医師が往診する

→必要な処置をする

 

看護師さんや医師は、在宅医療のチームです。

夜間は、主治医以外の医師が当直医の日も多くあります。

そのため、どの医師が往診しても家族の意向をとりいれた対応ができるように、カルテに記録しておく必要があります。

 

「どんな状況でも、医療的な処置はしなくてかまいません。」

私と主人の意向を伝えました。

「最後の時が近づいてきても、医療的な治療はしないでほしい」

 

具体的にいうと、

急変しても、救急車を呼ばない。

脱水の症状が強くなっても、点滴はしない。

呼吸停止しても、心臓マッサージをしない。

 

頭では理解していても実際に口から言う時には、身が引き締まりました。

 

それは、医療介入をしない選択は、世の中の多くの人がやっていること、世間で一般的と言われていることとは違う行為になるからです。

そして、自分達の考えと意思に責任を持つということだからです。

何を一番に優先したいかの軸が定まっている必要があります。

 

実は、半年前に義理母が危ない状態になった時がありました。

義理母にも、医療的な処置はしないと家族で話し合って決めていたので、代表して主人が医師に伝えました。

私は、主人が伝える後ろにいました。

あの時の主人の凛とした立ち居振る舞いが、今回の私に勇気と力を注いでくれました。

 

世の中には、いろんな考え方の人がいて、様々な選択をしています。

どの選択も、いい、悪いはないと思っています。

私と主人は医療の専門職なんですが、自分達の人生の最後には医療を選ばないと決めています。

 

母は認知症があるので、残念ながら自分で選択ができません。

看取りをする私達が考えて決めました。

もう一度、会話ができるなら、聞いてみたいなあ。

「お母さんは、これでいい?」

 

 

 

 

お気軽にお問い合わせください。022-353-6642受付時間 9:00-18:00 [ 土・日・祝日除く ]

お気軽にお問い合わせください

 
ミモザ
三森弥生のメニュー
●医療コーディネイト(病院同行) ●がんコンサルティング ●ホメオパシー健康相談会
お問合せ・ご予約受付中

『三森弥 がんを語る』 11月8日登録開始

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *