January 2021

2番目のサポート

叔父の咽頭癌と向き合うホメオパスのサポート手記2 叔父のこうきさんは75歳。   高知の村で一人暮らしをしています。   2019年6月に咽頭癌と診断され、8月に手術を受けました。   姪の私が仙台からサポートをしています。 1番目のサポートで、わかったこと 叔父のこうきさん 先月、咽頭癌が見つかりました。 一番最初にサポートしたことは、 ・会いに行く・会って話を聞く でした。 話を聞いて、わかったことは、 『主治医の名前を知らない、自分が何科の患者になっているのかも把握していない。』 近所にかかりつけ医がいますが、癌の主治医は総合病院の医師です。 こうきさんは、主治医に興味がなさそうです。 これは、私にとっては衝撃的な事実でした。 こうきさんと私では癌に対する認識が大きく異なっていたからです。 2番目のサポートを考える 2番目のサポートとして ・現状を認める・情報を集める・私ができるサポートを提案する ことにしました。 電話で聞いたのは、 「咽頭癌になった。来週に手術をすると思う。」(←こうきさんもよく分かっていないのです) 数日後に会って直接気持ちを聞きました。 「できるがやったら、手術はしとうない」 電話では手術を受け入れているような印象だったので、その言葉に驚きました。 そんなこうきさんのために私に何ができるだろう? 少ない情報の中で、何をするのがいいだろう? 優先順位を立てて、 できることから1つずつ、やっていく。 これが、私の決心したことです。 行動する際には以下を意識するようにしました。 ・こうきさんの要望を第一に優先する・体への負担が少なく、ストレスも少ないサポートを行う 具体的に何をしたか 具体的には1)正式な病名を確認する2)健康食品の提案 1)病名のこと 一般の人には、咽頭癌という病名で十分なのかもしれません。 しかし、医療者従事者にとって診断名はとても重要です。咽頭癌でも複数の種類があり、 診断名が分かれば、状態や進行度予後までも予測することができます。 次の受診日は、2日後。 「医師に言って、もっと詳しく、病名を聞いてきてほしい 咽頭のどこの部分の癌なのかとか、転移があるのか、そういうのが知りたい」と頼んだところ こうきさん「よっしゃあ」 と元気よく返事をしてくれました。 2日後、 「病名、聞いてきたぞ。咽頭下位癌じゃと」 こうきさんの声は、とても誇らしそうでした。 私「転移は?」 こうきさん「それは、聞かんかった」.※現時点では、他の臓器への転移はないと私なりに解釈しました。 2)健康食品のことは、今後の投稿でお伝えしますね。.

実務家による実務家のためのホメオパシー研究会 (JJ研)始動!

ホメオパスのみなさんへご報告です。 JJ研(実務家による実務家のためのホメオパシー研究会)を2021年1月に発足します。   ホメオパシーの後進国である日本では、多くのホメオパスが悩んでいます。 ・学んだことを実践しても結果につながらない ・レメディの改善効果が思うように出ない ・ホメオパシーへの愛や熱意はあるのに、ホメオパス一本でやっていくことが難しい ・ケースで行き詰まった時に、心を割って相談できる仲間がいない ・クライアントさんからの依頼が入らない ・クラシカル派とプラクティカル派の間には壁がある   これらの問題を解決し、ホメオパスが専業として活動するための基盤となるようなサポート体制を発起人4人で創りました。 JJ研の活動 ホメオパス対象のJJ研0期は、2021〜2022年の2年間です。 募集人数が20名のところ、あっという間に口コミで広がり、募集開始24時間で、増員満席35名となりました。   JJ研の強み ・ストットラー氏からの直接講義(ケース監修していただき、オランダと日本をオンラインで繋ぎます) ・ストットラー氏への質疑応答の時間あり ・ケース監修の受講後の復習会(参加者同士のディスカッションの機会が豊富) ・複数のホメオパス養成校出身者が参加しており、活発な情報交換ができる   ストットラー氏を知る方から見ると、凄い内容ですよね。 話を聞いたホメオパスには、キャンセル待ちや次期の入会を希望する方もいらっしゃいます。   では、具体的にどういう内容かをご説明します。 ー講義の流れー 1)皆さんが改善が思わしくなく困っているケースをJJ研に提出(日本語) 2)JJ研で日本語を英語に翻訳 3)JJ研からストットラー氏に提出 4)ケースデータを元にした監修をライブ配信(英語) 5)参加者は、自宅でライブ受講(英語) 6)ディレイ配信にて、ライブ時の映像をノーカット配信(日本語、英語) 7)英語版と日本語版の学びやすい方を使い、自主学習する 8)復習会(オンライン)に参加し、疑問点などを共有したり、先輩ホメオパスから解説を受ける 9)対面による交流会(年1回)   1回の講義で4ケース 1年間で10回の講義 これを2年間行います。 これだけの情報量に触れてディスカッションし、 参加者それぞれが主体性を持って、インプットとアウトプットを繰り返します。 2年後が楽しみになりますよね。   私を含め発起人は皆、専業ホメオパスとして活動することができています。 ”ストットラーメソッド”を学び実践している 実践する仲間とのコミュニティがある  この2つが成功の秘訣だと考えています。 ”ストットラーメソッド”とは ホメオパシー界では、世界中で多数のメソッドが考案されています。 その中で、なぜ、今、”ストットラーメソッド”を勧めるのでしょうか? ”ストットラーメソッド”とは、 オランダの第一線で活躍しているエワルト・ストットラー(EWALD STÖTELER)氏が伝えるメソッドです。 ストットラー氏は、ハーネマンの「オルガノン」第6版からの教えをとても大事にしています。   世界的に普及している「オルガノン」の版は5版と6版の合版ですが、合版と6版では内容の解釈に違いが生じています。   ストットラー氏は   ・「オルガノン」第6版を中心に各版の移り変わり・そこから読み取るハーネマンの思考の変化 ・ハーネマンが臨床で得た哲学・「慢性病論」と「オルガノン」の関係性 などをメソッドの軸にしています。     ここの理論が理解できると、   1)クライアントの負担を最小限にする”ストットラーメソッド”の要である   【速やかで、穏やかで、永続的な治癒】 2)1日に3種類のレメディを投与する根拠とそのメリット 3)ハーネマンが最晩年にLMポーテンシーを開発した理由 4)嗅ぎレメディーのコツ がよくわかります。 ホメオパス仲間とのコミュニティ 今の私には、ホメオパス仲間とのコミュニティがいくつもあります。 そんな私にも、ホメオパスとして孤独な時がありました。 知識を増やし、治癒に導くことができるホメオパスになれば、孤独ではなくなると思っていました。 知識を増やすために講習を次から次へと受講していましたが、知識は身に付いても孤独なままでした。 孤独から解放してくれたのが同志とのコミュニティです。   仲間がいるといいことが沢山あります。 ・自分では経験できないケースを一緒に考えることができる ・ケースを共有することで経験が増え、経験に基づいた判断が可能になる ・喜びも苦悩も分かちあえる   仲間は、上下関係や師弟関係ではありません。 私にとってホメオパシーで繋がる仲間は、共に生きる、成長しあえる大切な同志なのです。 JJ研は、”ストットラーメソッド”を愛する仲間が集まり、情報交換し、学び合うコミュニティです。 JJ研の理念 ホメオパシーが代替療法として信頼され、認知され、選択肢の1つとして活用される社会を目指す。 ー 世界基準のホメオパシーを提供する上で不可欠な知識、再現性と信頼性の高い情報を共有する。 ー 個々のホメオパスが切磋琢磨し、クライアントの期待を満たす知識が身に付く環境を提供する。 ー その経験と実績を後世のホメオパスに引き継いでいく。   発起人の紹介 成瀬麻記子(JJ研代表) ホメオパシーセンター@町田玉川学園 ~Pure mind & body~ 代表 子どものADHDとアレルギーを機にホメオパシーと出会い、化学者からホメオパスに転身。 成瀬ホメオパスが発起人となり、JJ研が始動。 大久保愛子 日本ホメオパシーセンター中央佃 代表 国内における”ストットラーメソッド”の第一人者。 法科の思考から語られるホメオパシー哲学は必見。 八代朋子 ホメオパシーセンター新宿 センター長 / ゼロから学ぶホリスティックママになるための学校 校長 […]

咽頭がんの知らせ

叔父の咽頭癌と向き合うホメオパスのサポート手記1 叔父のこうきさんは75歳。   高知の村で一人暮らしをしています。   2019年6月に咽頭癌と診断され、8月に手術を受けました。   姪の私が仙台からサポートをしています。 こうきさんから、咽頭がんの知らせ 叔父のこうきさんは、高知県の村で一人暮らしをしている75才です。 先月、咽頭癌が見つかりました。 「人の世話にはならん。どうにかなるわい。」と強情な気質です。 叔父)「おまんに会いたい。喋れるうちに帰ってきてくれんか」 叔)「病気が見つかって、いんとうがん、やと」 叔)「手術をしたら、声が出んようになるそうや」 私)「咽頭のどんな癌?正式になんていう病名?」 叔)「わからん」 私)「転移は?」 叔)「病院でいろいろ検査してくれちょったけど、(医者は)何も言わんき、知らん」 私)「いつ手術?」 叔)「来週かもしれんし、もっと先かもしれん」 電話でこれ以上の状況を把握するのは、難しいと感じました。 最短で帰省できる日を選び、叔父に会いにいくことにしました。 私)「日曜日に帰るから。会う時に検査結果や病気のことが分かる書類を全部持ってきて」 叔)「よっしゃ、分かった。それはできる。」 4日後に会った時に、叔父は沢山の書類が入った封筒を差し出してくれました。 これで、病気のことが「医療の視点」で理解できる!と思いました。 ところが、中身を見て愕然としました。 医療知識がなければ、これが精一杯かもしれない 何十枚もの書類は、私の見たい書類ではありませんでした。 叔父が大切に保管していた大量の書類は、このような内容でした。 診療明細書領収書検査予約票検査説明・同意書病院の見取り図 これらの書類から把握できた医学情報は、「受診した検査名」だけでした。 私が知りたかったのは、『検査結果、正式な病名、治療方針、予後』などです。 私が知りたいというか、患者本人である叔父さえも知らないのです。 主治医から説明されているかもしれませんが、全く理解できていないし、覚えていないのです。 この状態で、来週に手術を受けるかもしれない、と言うのです。 私は、思いました。 医療の知識が無く、関心がないと、ここまでの行動が精一杯なのかもしれない。 西洋医学の道を歩いてきて、医療、介護を経験している私にしてみれば、えーーーこれって、常識でしょう。 叔父ちゃん、大丈夫?と、話をする度に、ビックリする出来事に出くわします。 じゃあ、私は姪としてどうする? どうしたい? 何ができる? できることを1つずつこなし、SOSを出している叔父を助けることにしました。 本当に、1個ずつです。 医療に不器用な叔父には、同時に2個のことは実行するのはとても難しいのです。 目の前のことを、1個ずつ対応していくようにしたら、少しずつ、変化が出てきました。