福島原発事故の影響による、放射線の影響と放射能についてお話します
ホメオパシー健康相談会を通して、宮城県内や近郊県の方から体と心の不調の相談を受けています。 話をお聞きする中で、東日本大震災時にどこにいて、何をしていて、どんな気持ちになった?その後はどう過ごしてきたか、なども質問しています。 私の経験を通して、今の体調不良の原因が2011年の東日本大震災や福島原発事故に纏わることにある人が多くいることが分かりました。 特に、放射線の問題に対しては、東日本大震災直後には自分でホメオパシー商品をとっている人が沢山いましたが、6年が経過した今、ほとんどの人は何もしていません。 福島原発事故から出た放射線の影響は、この先何十年も続いていくので、体を守る対策はぜひ続けてほしいと願っています。 東日本大震災では大津波が発生し、福島原発の事故が起こり、放射能、放射線、放射線物質が放出されてしまいました。 これらの人体への影響については、いろんな説があります。 放射線の問題を三森弥生の視点でナビゲートし、私が調べて考えていることをお話します。 放射線や放射能の汚染地図を知る 最初に、放射能の汚染地図をご覧ください。 政府が作成した地図です。(2011年9月発表) この地図を見て、どんなことが頭を過りましたか? まずは、「知る」ことから始めましょう。 福島原発事故後に公開されている地図には、多くの種類があります。 インターネット検索でもいろいろと出てきます。 放射線量分布マップ 放射能汚染マップ 放射能汚染蓄積マップ 汚染状況マップ セシウム土壌汚染マップ 放射線や放射能といった言葉が出てきましたね。 次は、言葉の説明をします。 放射線、放射能、放射線物質について 放射の後ろ文字が変わると、意味が違ってきます。 混同しやすい3つの言葉の意味を知りましょう。 懐中電灯に例えて、説明します。 放射線(1) 物質(人の体も)を透過する光線のようなもの 懐中電灯に例えると、懐中電灯から出る光が「放射線」です。 放射能(2) 懐中電灯の光を出す能力のことを「放射能」と言います。 放射性物質(3) 懐中電灯そのものが「放射性物質」です。 放射性物質(3)は放射線(1)のを放出しながら、時間の経過とともに放射線を放出しない安定した物質になっていきます。 放射性物質(3)のもつ放射能(2)は、徐々に減っていきます。 ※参考元資料:えね百科(http://www.ene100.jp/) 放射能は減るの? 放射能は、ある一定の期間を過ぎると、物理的に半減します。 →放射性物質から出る放射線を出す能力の放射能は、ある一定の期間を過ぎると半減します。 用語では、能力が半分になる時期を「半減期」と言います。 「半減期」は放射性物質が「崩壊」をして、放出される放射線が元の半分の量になるまでの時間です。 放射能の半減期とは イラストを作りました。 升の中に、放射性物質が入っています。 放射性物質は、濃い青色で表示しました。 升の中に放射性物質が100個入っている時は、100の放射線が出ます。(左のイラスト) 半減期の時期になると放射線を出す放射性物質の数が半分の50になり、升から出る放射線は50になります。(右のイラスト) 放射能は減り、半分です。 半分になったと安心しないで、よく見てくださいね。 半減期になったとしても、放射線は出続けています。 どのくらいの期間で放射能は減るの? 放射能が減る「半減期」は、放射性物質によって違います。 福島原発事故で飛散した空気中には、多種類の放射性物質が入っていました。 その一部をご紹介します。 放射性物質 半減期 ヨウ素131 8日 セシウム137 30年 放射性物質のセシウム137をヨウ素131と比較すると、放射線を放出する期間が1400倍も長いのです。 セシウム137への対策は、少なくても30年間続けることが大切です。 福島原発事故で放出されたセシウム137は、どこにいったの? 福島原発から放出された放射性物質は、大気に乗って広範囲にまき散らされました。 下の地図の色がついている地域は、セシウム137が飛散しています。 飛散したセシウム137は、未だに地面にしっかりと付着しています。 そして、地面から放射線を30年以上の間放出し続けます。 もう一度言います。放射線被ばくへの対策は、30年以上続けてくださいね。 福島原発事故による放射線の体への影響 放射線による体への影響は 癌 血液の障害 病気への抵抗力が下がる 発達障害 これから生まれてくるの赤ちゃんへの影響 などがあります。 ドカーンと原発事故が起こった当時に受けた被ばくと、今も出続けている放射線からの被ばくを体は受けています。 では、被ばくをすると体はどうなるのでしょうか? 被ばく(放射線にあたる)すると、遺伝子が影響を受けます。 遺伝子は体の設計図のようなものなので、破壊されると間違った情報の細胞を作り出します。それは癌細胞です。 少量の放射線で癌が発生するか否かについては、明らかになっていません。 世界中の医師、医学博士、科学者が研究し続けても、未だに解明できない未知のゾーンなのです。 そのため、放射線による被ばくの体への影響を予測ができません。 たとえ放射線の影響で癌になったとしても、他の原因によるがんの発生もあり、区別がつきにくく被ばくの害と診断されにくいのです。 これからできる!対策 福島原発の事故当時に、福島や宮城県、近隣の県にいた人達は、大小の差はあれど放射線に被ばくしています。 こどもも大人も、全員が同じように被ばくしました。 被ばくの影響を恐れずに、自分達の体は自分達で守りっていきましょう。 […]
